看護学専攻 博士前期課程
教育の概要と特色
看護学専攻 博士前期課程には、次の3つの教育研究領域があり11の専門分野から構成されています。
看護学専攻 博士前期課程は、社会の要請に応えるべく、専門知識・技術を備え、科学的判断・論理的思考に基づく看護介入が出来る高度実践看護師、あるいは看護ケア・看護教育・看護システムの改善において指導性を発揮できる看護専門職者を育成することを目的に平成14年に設置されました。
履修方法によって、修士論文コース、高度実践看護師(専門看護師:CNS)コース、看護教育学上級実践者(CNE)コースの3つがあります。
特に、がん看護CNSコースは他の国立大学に先だって平成14年に開設し、多くの専門職人材を輩出してきました。病院組織においての"がん看護"のみならず、地域・在宅医療や教育分野における"がん看護"にも貢献しています。本学出身のがん看護専門看護師は、43名(令和5年4月現在)となり、三重県内だけでなく、日本がん看護学会の専門看護師部門でも、大きく活躍できる人材となっています。高齢化が進展する中、複雑な健康問題に対する高度な高齢者看護のニーズに応えるために、平成24年からは、老年看護CNSコースを開設し、今までに5名の老人看護専門看護師が認定され、病院や地域で活躍しています。
大学院の教育課程のさらなる充実を目指して、令和元年度からは、病院での看護教育に対して責任を担うCNEコースと、看護管理学分野を設置しました。今後も、新たな共通科目の開講と教育内容の充実をはかっています。また、学位論文作成の過程において、研究計画発表会・中間発表会を設け、多様な資源や教員の専門性を活用し、より質の高い論文作成ができるよう改革をすすめています。
大学院設置基準第14条に基づく教育方法の特例を導入しており、看護に対する明確な目的意識と使命感を有し、旺盛な探究心と創造的な発想を持つ社会人を積極的に受け入れています。また、有職者には修業年限3年間の「長期履修」コースを設け、事情に応じて標準修業年限を超えて計画的に教育課程を履修できるよう、環境作りに努めています。
教育内容
看護学専攻 博士前期課程は、1年目から、指導教員・副指導教員の指導のもと、それぞれのコースによって、主体的・個別的に科目を履修し、実習や論文作成に取り組むことになります。職業を持ちながら学ぶ社会人学生が多いため、時間割も昼夜開講や集中講義等によって、履修しやすいよう配慮しています。
また、学外講師の任用により、社会のトレンドやトピックをテーマに幅広い視野で医療や看護を学べる機会を設けています。