特色ある教育
1.国際化教育

また、本学の臨床実習には、海外協定校からの医学部学生、研修医、医師が参加することもあります。これらの外国人医学生、医師と共に学ぶ機会が多いことも三重大学医学部での教育の特色です。
三重大学には実習や課外活動で英語コミュニケーション力や専門医学英語力を試すたくさんの機会があります。外国からの学生たちが日本の文化や生活に慣れ親しめるようなサポートを行う学生グループの活動も活発です。活動を通して将来それぞれの国で医師となる学生同士が深い友情と相互理解を深めています。
2.地域実習

地域基盤型保健医療実習は学生が2年間にわたり地域保健を主体的に学ぶ実習です。高齢化などの地域が抱える健康問題に対して学生が自ら実習計画を立て、実際に現地に赴き、現地の方と共に実習に取り組みます 。地域保健医療福祉を支える様々な機関で働く多様な職種の人達と接する機会があります。令和4年度から医学科と看護学科学生がともに参加する実習となっており、多職種連携型の教育プログラムになっています。
また「地域医療教育」では、三重県、市町村振興協会、地域の関係教育病院の協力を得て、6年間を通して地域で学べる体制が整備されています。三重大学医学部医学科は三重県における唯一の医師養成機関として三重県の地域医療の維持と向上に取り組んでいます。
3.慢性疼痛チーム医療養成プログラム

3年次以降は学生サポーターとして集中講義の運営の補助を行います。
4.シミュレーション教育

そこで、三重大学医学部では、人体の構造と機能を再現したシミュレーターやバーチャル教材を活用したシミュレーシン教育を取り入れています。これは、航空機パイロットの養成で使用されるフライトシミュレーターと同様の考え方です。シミュレーション教育を通じて、安全かつ習熟度に応じたトレーニングを受けることができます。
医学部附属病院の外来棟5階にはスキルズラボ(クリニカルシミュレーションセンター)があります。スキルズラボには、心臓や呼吸音を聴いて診断するための機材や、分娩、血管内手術、内視鏡検査、腹腔鏡手術などの最新の医療技術を訓練するためのシミュレーターやVR機器が設置されています。
スキルズラボには、ヒト型の高機能シミュレーターがあります。このシミュレーターは、心電図や心音、呼吸音、さまざまな病的状態をコンピューターの遠隔操作で再現し、適切な治療的介入により状態を変化させることができるマネキンです。これは、米軍や自衛隊レスキュー隊の医療訓練でも使用されており、高校生の入学前教育から医師に至るまで幅広い範囲で活用されています。災害や事故の際に必要とされるチーム医療能力を訓練するためにも用いられます。
スキルズラボは、医学部附属病院の研修医、医師、看護師、医療技術職員だけでなく、医学科や看護学科の学生も教員の指導の下で利用することができます。ぜひ、入学後のスキルズラボでの研修を楽しみにしてください。
- 三重大学医学部附属病院 臨床研修・キャリア支援部 スキルズラボ
- https://www.hosp.mie-u.ac.jp/mie-ccc/skillslab/
5.三重大学医学部附属病院

三重大学医学部附属病院は高度の医療を提供するとともに、教育と研究に力を入れています。教育面では医学生、看護学生、研修医を指導し、将来の医療従事者の育成に取り組んでいます。また臨床研究や基礎研究も行い、新たな医療技術や治療法の開発にも取り組んでいます。
三重大学医学部附属病院は、幅広い診療科をカバーしているほか、最先端の医療技術を備えた専門施設でもあります。地域の中核的な医療機関としての役割を果たすとともに、医療の進歩と発展に貢献しています。