看護学専攻博士前期課程の大学院生が国際学会で発表を行いました

看護学専攻博士前期課程(地域看護学分野)1年生の加藤遥香さんが2024年9月4日にタイの国際学会で研究成果を発表しました。下記は、加藤さんの体験記です。

2024年9月4日~6日にタイ王国チェンマイで開催されたチェンマイ大学看護学部主催の学会「Global Health Recalibration」に参加してきました。
ポスター発表を行うため、それまでたくさん準備をしてきました。
英語のポスター作製、英語での発表練習、英語での質疑応答の準備...。決して英語が得意とは言えない私にとって慣れないことばかりでしたが、先生や先輩たちからアドバイスやご指導をいただきながら進めることができました。
発表当日はとても緊張しましたが、準備をしっかりしていたことで、落ち着いて発表することができました。心配していた質疑応答にも、自分の言葉で答えることができました。

自分の発表以外にも、シンポジウムやキーノートを聞いたり、各国の研究者の発表を聞いたりもしました。
学会のテーマは「Global Health Recalibration: STRENGTHENING OUTCOMES, EDUCATION, CLINICAL PRACTICE, AND RESEARCH」でした。 近年は感染性の疾患だけでなく生活習慣病などの非感染性の疾患が世界的に重要な課題であることや、COVID-19のパンデミックによる医療システムの変化、新たなパンデミックへの備えなどが多く取り上げられていました。
その他に、他分野との協働についても何度も言及されており、自分の意思を再確認するきっかけになりました。
看護職にとって対象者の全体像を捉えることは重要ですが、対象者だけを見ていても、その全体像は捉えられないと考えます。
学会の外でも、日本とは異なる文化や町の様子、人々の生活に触れて、人々と環境がいかに密接に影響し合っているかを目の当たりにしました。 対象者の周りにある様々な環境や分野にも目を向けることが、真に対象者の全体像を捉えることに繋がるのだと感じ、看護や医学の領域を飛び出して、他分野の研究者や企業などと協働することが、さらに良い看護に繋がるのではないかと考えました。
今回は貴重な機会であったにも関わらず、消極的な性格を発揮してしまい、海外の研究者へ積極的に話しかけに行くことができず心残りになっています。 分野を超えて、国境を越えてより良い看護に繋がる研究ができるよう、今後も精進していきたいと思います!