医学部長あいさつ

医学系研究科長・医学部長

2026年4月1日より、医学系研究科長・医学部長を拝命いたしました。三重大学医学部医学科は1944年4月に開校した三重県立医学専門学校が前身であり、開校80年を超える歴史を刻んでいます。現在は医学系研究科、医学部、附属病院が三位一体となり、「高い倫理観をもつ医療人の育成」と「国際社会・地域への貢献」を掲げ、歩みを続けております。医学科は三重県における唯一の医師養成機関であり、看護学科は三重県における看護師、助産師、保健師養成の高等教育機関として、附属病院は高度先進医療や臨床研究の拠点であるとともに医学科、看護学科学生の教育病院として、その役割を果たしています。

挑戦:地方大学としての「独創性」を世界へ
国立大学法人化後22年、第4期中期目標期間という重要な節目において、益々大学の独立性、独創性が問われる時代となっています。さらに、国立大学を取り巻く環境は運営費の削減や物価高騰など極めて厳しい局面にあります。この難局において、本学が真に必要とされる大学であり続けるためには、「独自性」と「独創性」を磨き上げることが不可欠です。三重という豊かなフィールドから得られる知見を普遍的な価値へと昇華させ、世界に通ずる研究・教育拠点としての地位を確立することこそが、私たちの挑戦です。四つの重点目標として 1)入試改革と次世代研究者の育成 総合型選抜を軸とした入試改革により、高い志を持つ多様な人材を迎え入れます。また、大学院生の充足と学位取得率の向上を喫緊の課題とし、若手が誇りを持って研鑽を積める教育プログラムを展開します。2)研究力の強化と大型プロジェクトの獲得 基礎と臨床が連携し、独創的な視点を大切にする研究環境を整備し、科研費採択率の向上を支援するとともに、「地域中核・特色ある研究大学」等の大型事業採択を目指し、本学の独創的な研究力を世界へ発信します。3)戦略的経営と財政基盤の確立 大学本部と緊密に連携し、概算要求による予算獲得を戦略的に進めます。教育・研究環境の抜本的な整備と最新機器の導入を推進し、持続可能な運営基盤を強固なものにします。4)地域創生と最先端医療の還元 地域医療の最後の砦としての責務を果たし、産業界や自治体との連携を深め、三重の地から人々の幸福に寄与する「地域創生」を牽引します。

次世代に誇れる医学部を共に
以上のように三重大学大学院医学系研究科・医学部は、教職員と学生とが一丸となり、未来につながる高水準の医学教育と先端的医学研究を推進するとともに、地域社会や国際社会に貢献し、医学の発展と社会の健康と幸福を向上させることを目指したいと考えています。互いを尊重し、協調しながら、難局を乗り越え、次世代に誇れる三重大学医学部を共に創り上げていきましょう。皆様の温かいご理解と多大なるお力添えを、心よりお願い申し上げます。

2026年4月
医学系研究科長・医学部長  山崎 英俊